2022.08.09
一つのブランドを作る為に、各、技術者がチームを組み動いてます。
◼︎デザイナー
◼︎パタンナー
◼︎マーチャンダイザー
◼︎生産
◼︎縫製
その中でパタンナーの存在は、デザイナーのもっとも大切なパートナーの1人です。パタンナーとは、デザイナーが書いたデザイン画を元にパターン(型紙)におこす専門のマイスターです。ウエディングドレスが身体にフィットして着心地良く、おしゃれなシルエットを作り出しているのはパタンナーの技術が大です!デザイナーよりも重要なポストかもしれません。パタンナは、企画の段階でデザイナーの描くデザイン画を即座に理解し、デザイナーのイメージ通りにもしくは、それ以上に表現させるには高度な専門知識と豊かな感性、完璧な製図の技術がより求められます。
また素材の知識、裁断、縫製にいたるまでのトータルでの知識も必要となってきます。縫製工場に細かい縫製を指示する為の
(縫製指示書)の作成。内容はたきにわたり多忙なんです。実際、パタンナーが違えば微妙に違ってきます。同じように同じパターンを使っても縫製工場が違えばイメージが全然違って仕上がってきます。
また工場により素材やアイテムで縫製の得意不得意があります。これらを考慮したうえでパタンナー、生産部がそれぞれに配分、コントロールをして縫製をより完璧な仕上がりにもっていきます。もちろん縫製工場さんの高い意識と技師でも支えられています。
もしかしたらデザイナーとパタンナーは、息の合ったご夫婦のような存在なのかもしれませんね。お互いがお互いをリスペクトし、信頼しあい多くをかたらなくても理解しあえる素晴らしいパートナー。そんな素晴らしいパートナーとブランドの企画を
取り組めることはブランドの未来を左右します。
マタニティウエディングドレスのパターン(型紙)は沢山のパーツ数から成り立ち、カジュアルやタウンのお洋服よりも遥かに多いパーツ。さらにパターン自体のパーツが凄く大きい為にパターンのラインをひくのも、カットするのも振り回すのも、大変な作業なんです!工場に縫製を出す前には、必ずこのパターンを使い生地の用尺がどのくらいかかるかを出し、生地屋に生地のオーダーを。各技術者の元で作業が行われドレスが仕上がっていきます。
❖生地はこの1ミリ、2ミリにこだわったパターン(製図)を使い裁断されるので、より正確性も求められる重要なポイント!
この記事を書いているとパターンナー、縫製工場の大変さを再認識し、さらにリスペクトの思いです。私のデザイナー人生で1人の思い出深いパターンナーとの出会いが過去にありました。それは企業デザイナーの時代の出逢いです。
彼女の感覚は、素晴らしく私の想像以上に素晴らしいラインをパターン(製図)におこして戴き、もちろん仕上がっ作品はとても美しいシルエットで感動したことを今でも覚えてます。素晴らしい技術でした!ここまでの感覚豊かなパタンナーと今後出会うことはおそらく難しいでしょう。一緒に作り上げたブランドは今でも私の誇りです。改めて感謝したいです。有難う御座いました。
アトリエ . ラナチュール
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